スマート照明について調べてみましょう。
こんにちは、Hiroです。今回は手軽に始められるスマートホーム化である、スマート照明にチャレンジしてみます。スマート照明は、家庭内の照明を、スマートフォンや音声アシスタントでコントロールできる画期的なシステムです。どのようにしてスマート照明によって快適で便利になるのでしょうか?
スマート照明の基本
従来の照明器具は壁についているスイッチでON-OFFしていました。リモコンがついている器具は、リモコンの赤外線信号が出る部分を照明に向けてボタンを押すことで操作していました。少し今時になると、シーンボタンがついているリモコンがあり、複数の照明のセッティングを一括で操作することもできていました。これらは、基本的には照明器具に供給されている電気を操作し、その上で照明器具に赤外線(光)による信号を送って調整しているという方式でした。
それに対してスマート照明は、Wi-FiやBluetoothなどを介してインターネットに接続され、スマートフォンアプリから直接照明をつけたり消したり、スマートスピーカーの音声アシスタント(Amazon Alexa、Google Assistant、Apple HomeKitなど)を使って明るさを調整するなどができます。もちろんインターネットにさえ接続されていれば、その部屋にいなくても、ずっと遠くにいても操作することができます。
スマート照明の利点
利便性UP:どこに居ても照明を操作
外出先から帰宅する際、スマートフォンのアプリを使用して自宅の照明を事前に点灯させることができます。これにより、暗い家に帰る心配がなく、安全かつ快適に帰宅することが可能になります。また、就寝前にベッドから離れることなく、家中の全ての照明を消すこともできます。
省エネ:状況に応じた照明の最適化
人が部屋にいる時だけ照明を点灯させる人感センサの利用に加え、スマート照明では日中の自然光の量に応じて室内の明るさを自動調整することができます。たとえば、日差しが強い昼間は自動で照明の明るさを下げて省エネを実現し、夕方になって自然光が減少したら照明を自動で明るくするなど、照明使用の効率化が可能です。
雰囲気を作る:理想の空間演出
パーティー時には、スマート照明を使用して部屋全体を彩るカラフルな光で装飾します。スマートフォンアプリで照明の色を瞬時に変更し、楽しい雰囲気作りをサポートします。また、リラックスタイムには、照明を暖色系に設定し、読書や音楽鑑賞に最適な穏やかな空間を作り出すことができます。さらに、就寝前には徐々に照明を暗くしていくことで、自然な眠りへと誘います。
スマート照明のすすめ
このようなスマート照明を導入することで、毎日の生活がどれだけ便利で快適になるか、ぜひ実感してみてください。手軽に始められるスマートホーム化の一歩として、スマート照明は非常におすすめです。次のセクションからは、どのようにしてスマート照明を導入するのかについて学んでみましょう。
簡単なスマート照明を試してみましょう。
導入方法
一口にスマート照明と言っても、実現する方法にはいくつかの選択肢があるようでした。表にして整理してみます。
方法 | 詳細 | 特徴 |
---|---|---|
スマート電球 | 今ついている電球をスマート電球に取り換えるという方法です。電球ソケット(E17、E26など)の照明器具に対応できます。スマート電球自体がWi-Fiなどの無線通信によってインターネットに接続され操作できるようになります。 | 設置が簡単 既存機器が使える 多機能な電球は価格が高め 電球によっては別途HUBが必要 |
スマート照明 | 照明器具自体を取り換えるという方法です。これは主にシーリングライト(天井に直に取り付ける照明)に対応できます。照明器具内部にスマート回路が内蔵されています。このタイプは、スピーカーやスマートリモコン、プロジェクターなど付加価値機能が内蔵されているものもあります。 | 設置が簡単 付加価値が付くものもある 多機能な器具は価格が高め 既存機器が使えない |
スマートリモコン | 今使っている照明を、付属のリモコンではなく、スマートリモコンで操作する方法です。これは、リモコン(赤外線によるもののみ)で操作できる照明に対応できます。このタイプは、温度や湿度のセンサ、人感センサなどの付加価値機能が内蔵されているものが多いです。 | 照明以外(エアコン、テレビなど)にも使える 今ある照明をそのまま使える 多機能なものは価格が高め 赤外線(光)が届く範囲内でしか使えない |
スマートリレー | 分電盤(ブレーカの入っている箱)から、照明までの間の電気配線のどこかに挿入して、その電気回路を直にON-OFFできるようにする方法です。これはどのような照明にも対応できます。リレーは小さいので、照明器具の中や、壁スイッチの中に入れて見えないようにすることができます。日本ではまだ一般的ではありません。 | リモコン操作ができない照明でもそのまま使える 外見上は何も変化なくスマート化が可能 施工には電気工事士の免許が必要 設定等が少し高度になりがち |
DIY | Raspberry Pi Pico(ラズパイ ピコ)などのマイコンを使用し、DIYで回路を作成し、プログラムを書き、それを照明器具に統合することで、スマート化を実現するという方式です。スキル次第であらゆる操作が可能になります。 | どのような状況にも対応できる 費用を抑えられる 学習コストが高い 場合によってはランニングコストがかかる |
私は、どのパターンも試してみました。費用はどのパターンで実施したとしても、5,000円から10,000円ちょっとという印象です。その中でも初心者におすすめの選択肢としては、スマート照明への取り換えかなと思います。今後このブログでは、すべての選択肢について試してみた結果を載せていく予定ですが、今回の記事では、スマート照明への取り換えについて、その体験を書いてみたいと思います。
簡単な導入
では、やっと具体的な話になりますが、ここからスマート照明を実際に導入して操作するところまでを書いてみます。
メーカーや器具を調べてみた
Googleなどで「スマート、シーリング、ライト」などど検索すると、たくさんのスマートシーリングライトが結果に表示されます。選択肢が多いと選べなくなって、導入を諦めてしまいそうになるので、様々な機能を整理してみます。
様々な機能
スマホアプリで操作
この機能は、スマートフォンアプリで照明を操作することができる機能ですが、一口にアプリで操作と言っても、その中の機能によっていくつかに分類できます。少し専門的な言葉(このブログで後日追々解説していきます。)も出てきますが、以下にリストアップしてみます。
- スマホアプリで近場からのみ操作できるタイプ(Bluetooth等)
- スマホアプリで遠方からも操作できるタイプ(クラウド連携)
- スマホアプリだけでなく、他の装置(スマートホームデバイス、スマートスピーカーなど)とも連携できるタイプ(外部アプリケーション連携)
- 様々な自分で開発したアプリケーションからも操作できるタイプ(公開API利用)
スマートリモコン機能
照明器具自体に、スマートリモコン機能が内蔵されているものもあります。スマートリモコンとは、テレビやエアコンなど、赤外線を使ったリモコンに代わって、その操作信号を出すものです。スマートリモコンは、単体でも様々な製品がありますので、詳細はまた今度記事にします。ここでは、照明器具本体だけでなく、この機能付きの照明器具を設置すれば、「別にスマートリモコンを買わなくても、その機能が使えるものがある」という説明だけしておきます。
音声コントロール
音声コントロールとは、音声によって照明をつけたり消したりできる機能です。現在よく見られるのはスマートスピーカー連携と言われる機能です。この場合、別途用意したスマートスピーカー(Amazon EchoやGoogle Nestなど)に追加できるスキルが照明メーカーから提供されるという方式になっていることが多いです。
他にも、照明器具自体にスピーカーが内蔵され、そこにAlexa機能が最初から統合されているタイプもあります。このタイプの方が、すっきりシンプルになるのですが、残念ながら日本ではまだ簡単には手に入らない状況です。いつか私も試してみたいと思っている機器です。ちなみに私が気になっているメーカーはZUMAというメーカーです。
無線通信
無線通信と書きましたが、これはいわゆるハブ機能のことです。ハブ機能とは何かと言うと、Wi-Fiや有線LANというインターネットに直接接続されるネットワークと、それとは異なる無線通信を使う機器との橋渡しをする機能です。最近はMatterという規格が出てきて楽しくなってきましたが、以前よりBluetooth、Z-Wave、Zigbee、Threadなど様々な規格があります。そういった無線通信で操作したり情報提供されたりする通信を、インターネットや今後紹介するスマートホームサーバなどに取り込むためには、このようなハブ機能が必要です。ゲートウェイなどとも呼ばれます。
調光・調色
他には、照明本来の機能として、調光、調色という機能があります。調光は明るさ調整で、比較的古めの照明でも搭載されているものが多いです。調色は、電球の様な光や真っ白な光に変更できる機能です。最近はLEDを使ったシーリングライトが主流なので、スマート照明器具でなくとも調色機能が搭載されているものも多いです。調色については、それ以外にも赤や緑などのように白色から全く異なる色に変更できるものもあります。
その他の付加機能
他にも様々機能を持ったものがありました。以下にあげてみます。
- プロジェクタ内蔵:スクリーンで映画やテレビを見ることが
- 音楽配信連携:照明器具単体でSpotifyなどを再生
器具を購入して設置
上にあげた様々な機能を取捨選択し、最終的に以下の機能を持ったものを選択することにしました。
- スマホアプリから操作可能(サーバが無くともスマホだけで操作できる)
- APIが公開されている(将来的にスマートホームサーバなどの外部から制御可能)
- スマートリモコン機能無し(取り付けたい部屋にはすでにスマートリモコンがあるため)
- 調光・電球色から昼白色までの調色(カラフルな色は不要)
- Bluetoothハブ機能搭載(これ以外の無線通信は別にある&カーテン自動化したい(いずれ記事にします))
以上を考慮し、今回選んだ器具はSwitchBot シーリングライト21畳用です。「プロ」が付く製品もあるのですが、そちらはスマートリモコン機能が付くので少し価格が高いです。上で説明した通りスマートリモコンはすでにあるので、無しのタイプにしました。
また、この器具は、SwitchBotシリーズのハブ機能(Bluetoothゲートウェイ)を持っています。ですので、他のSwitchBot製品をインターネット経由で操作する時に、SwitchBotハブとして使えます。先にも書きましたが、実はこの照明器具より前にカーテン自動化をしておりまして・・・(これも少しはまりどころあったので、後で記事にします。)
設置方法は、動画にしてみましたので、よかったらご覧ください。
実際に操作してみた
そして、実際に操作してみた感じは次の動画です。
まとめ
このように、スマホアプリで操作(Bluetoothで近距離無線通信)したり、スマートホームサーバで操作(Bluetoothでの近距離無線通信か、インターネット上のAPIを使用した遠隔操作)したり、スマートスピーカーで操作(Alexaスキル)したりできます。
いかがだったでしょうか?デジタル嫌いの方にもお試しいただけるよう、イメージして書いてみました。意外と簡単に、スマート化できそうじゃありませんか?照明器具を取り換えるというのは、慣れていない方には少し抵抗のある作業かもしれませんが、一人でも簡単にできます。これからも、簡単にできるスマート化を多めにして、たまには少しマニアックな内容も含めて書いていきますので、ぜひチェックしてください。
読んでいただきありがとうございます。ではまた。
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